
ユキキーナ先生が探してくれた
バローロのアグリツーリズモに到着しました。
すると、満面の笑みで、手を広げて、バーチバーチ(チュッチュ)と
してくれる、アグリのお母さん!
まるで、久しぶりに会う親戚のおばさんのような歓迎です。
そんな、アグリのお母さんから、ピエモンテ料理の
タヤリン(Tajarin)というピエモンテ州のパスタを教えていただくことになりました。
タヤリン(Tajarin)とは、タリオリーニ(Tagliolini)のピエモンテ方言。
tagliareが「切る」という意味で、
それに-inoという接尾辞をつけ「小さく切った」という意味を持つロングパスタです。
どのくらい小さいかというと、幅2~3ミリくらい。
途中、シチリア・トラーパニからいらしたREI先生がご到着されました!
お写真で拝見していたとおり、日焼けして笑顔がステキなREI先生。
REI先生は、私が留学準備中に、スローフードの料理学校に通っていらして
いつもブログを拝見させていただいていたので、大感激です。
みんなで、たのしく、生地をコネコネし、
大量のタヤリンが出来上がりました。
REI先生とユキキーナ先生のブログをごらんくださいませ。
タヤリンにトマトソースをかけていただきました。

他にも、フリッタータ(卵焼き)、パタティーネ(フライドポテト)、
さらに、
自家製のネッビオーロ種のワインまで頂きます。
このネッビオーロ種の葡萄を3年以上熟成(その内2年以上を樽熟成)
させると、ワインの王様、「バローロ」になります。
みんなでご飯を食べていると、
マンマの友達が続々と集まってきて
なんだか、普通のご家庭におじゃましているようで
たのしいお夕食でした。
この後、真夜中の白トリュフ狩りに出かけます。
(続)
Agriturismo Le Viole di Vaira Luciana
Barolo, localita' Vergne, via delle viole 14
tel/fax 0173 56259
leviole.cn@libero.it

2日間アルバの白トリュフ祭りを思う存分トリュフの香りを楽しみ
今朝は、アルバから電車ではなくバスでトリノへ行き、
2年に一度の食の見本市、サローネ・デル・グスト(Salone del Gusto)に行きます。
アルバのバス停は市街から駅に向かって右側300メートルくらいにあります。
近づくほどに、あま~い香りがします。ここはFerroro社の工場。
チョコレート工場の直ぐ横だったのです♪
バスがあることが教えてくださったトリノ在住のMちゃん、
どうもありがとうございました(^^)
バスの中ですっかり寝てしまい、目が覚めると、そこはトリノの街でした。
イタリアにしては近代的な建物。道もきれいに舗装されたアスファスト。
そして街路樹はメープル。一瞬シアトルに着いたのかと思いました。
今回はホテルを予約しないでトリノにやってきたので
ポルタ・ヌオヴァ駅周辺でホテルを探しました。
見つけたのが「ホテル・ウルバーニ」
見本市開催中は、ホテルはどこもいっぱいと聞いていましたが、
見本市最終日ということもあるのでしょうか、駅周辺のホテルはどこも空室ありでした。
さすがにオリンピックを開催しただけあり、観光客受け入れ体制が整っています。
さて、ホテルを出てポルタ・ヌオヴァ駅の正面(道は渡らない)
から出るトラム1番か18番か35番に乗り、約20分。
トリノ・リンゴット見本市会場に到着します。
見本市会場に入ると。
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ミラノから電車にのり約3時間かけてピエモンテ州のアルバ
という小さな町にやってきました。2泊します。
目的は、「アルバの白トリュフ祭り」を見にいき
アルバのレストランで白トリュフを楽むこと♪
白トリュフは、世界3大珍味のひとつであり、
ピエモンテ州アルバのものが最高級品らしいのです。
白トリュフは、日本でなにかの上にちょっとだけのっていたのを
去年の12月食べたが、どんな香りか覚えていなーい(><)
ということで、本場に食べま~す。ルルルーン♪
ホテルはHP「ピエモンテ美食紀行」で紹介されていたホテル・サヴォーナ。
ホテルで地図をもらって、街に繰り出すと、
アルバで一番大きな通りVia Vittoria Emanuele にたくさんの人たちがいます。
会場に入る前に、まずは教会へ

そして、白トリュフ市の会場に入ると
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トラットリア ヌオヴォ・マルチェッロ www.trattoriadelnuovomacello.it
に行ってきました。
本によると、かつて食肉処理場で働く人のための食堂で、
今はミシュラン1つ星、スローフード協会お墨付きとなったトラットリア。
ドームからトラムに乗り約20分。
降りた場所は、業者向けの大きな市場のある地域で
落書き、ゴミが吹き荒れ、お世辞にもキレイとはいえない場所。
労働者といった感じの人がいっぱいです。
トラットリアの場所を尋ねたおじちゃんは、とても親切で、
見つかるまでいろんな人に聞いてくれました。
ここで働く人たちはそれ程認知されていないトラットリアのようです。
やっとのことで見つけたトラットリアは、トラム停留所から徒歩15分くらいの場所です。
客層は、スーツを着た40歳以上。この地域の人たちとは異なる人種。
キビキビ働くカメリエーリ2名で切り盛りで大忙し。
ソフト顔のシニョーレ(男性)とイカツイ顔のシニョーラ(女)
本でおススメと書かれていたランチメニュ18ユーロは2皿選べる。
「野菜パスタ」か「マスのボッコンチーニ」か「忘れた料理」
+
「子豚のフィレ肉」

私はマスのボッコンチーニ(Bocconcini di trota con patate e insalatino)
5ミリ角に切られ茹でたポテトの上に、マスの酢漬けがのっていて
オリーブオイルを軽くかけたもの。
ポテトの使い方は、ちょっと手がかかるけれど真似したい技。

子豚のフィレ(Filetto di Porcello con melanzane zucchini)
お肉の上に最後に粗塩を載せてあったのですが、
お肉自体はローズマリーの香りのみ。
野生的なお味でした。

ランチメニュと別に注文したドルチェは
イチジクの赤ワイン漬け 7ユーロ
(Crostino croccante di fichi al vino rosso)
パリパリした薄い焼き菓子とイチジク、ミントのソルべが合っていてとても美味しかった。
最後は、コーヒーでのしめくくり。感想は、デザートは美味しかったです。
カメリエーリの方があまりにも激しい動きで働いていて、顔つきもコワイ。
本に載っていたミラノ風カツレツは美味しいのかもしれませんがちょっとがっかり。
ミシュランやスローフードのガイドブックに載っていないレストランで、
もっとおいしいお店はいっぱいあるのになあ。
ガイドにのったために客が増えて味がおちたのかも。
お腹は満腹になり、さてお散歩♪

海のない街ミラノの市街に走るナヴィリオ運河に行きました。
運河沿いにはたくさんのバールがあり夜は賑やかだそうです。
ミラノの中心ドーモに戻り、高級惣菜店Peckに立ち寄りましたが、
ミラノという地方色は感じない、紀伊国屋みたいなお店でした。
リナシェンテ(デパート)の地下1階は、食器、調理道具売り場。
ビアレッティの牛さん模様のカプチーノ・メーカーを買って帰りました。

お腹は空いていなかったけれど、夜はミラノ風リゾットを食べました。
今日も満腹。
ホテル情報
"Aurora"
Corso Buenos Aires 18
20129 - Milano
aurorahotel@venere.com
シングル一泊55ユーロ
地下鉄Porta Veneziaから徒歩3分
フロントのシニョーラは親切。
私の部屋はワイヤレスLANが通じなかったのでロービーでインターネットをしていたら、コーヒーを入れてくれて、掃除の方も含めおしゃべりをして楽しかったです。

(アムステルダムの運河に架かる橋には自転車がいっぱいとめられている)
今日は、アムステルダム散策。

散策前の腹ごしらえ!♪
B&Bの朝食は、冷蔵庫に用意されているものを食べるシステム。
朝食は、パン、チーズ、ハム、そして玉子。
ゆで卵かと思い割ったら生卵。キッチンで目玉焼きを作って食べました。
このように、2枚のパンの上にチーズ、ハム、目玉焼きをのせたものは、オランダでアイツマイターと呼ばれる料理だそうです。そのことを知らず、サンドイッチにして食べちゃいました。
オランダの国土の4分の1が、海抜0メートル以下。
オランダ語の国名ネーデルランドは「低い土地」という意味です。
そうした低い土地に苦心して人間が住めるように堤防をつくりできた運河の街。
放射線状に何重にも続く運河が、美しい景観をつくりだしています。
(一番上の写真)

まず初めに、国立美術館(Rijksmuseum)を訪れました。正面に行くと博物館が工事中。あーショック。。と思ったら、入り口は正面を右に行ったところにあり、入ることができました。よかったよかった。
ココの美術館の一番有名は作品は、レンブラントの「夜警」
展示順路の最後に位置するこの絵は、中の登場人物がこちらに語りかけているようで、迫力満点!
有名絵画を海外の美術館で並んで見る度に「意外とたいしたことないな。」と、美術に詳しくもないのに生意気に思うことが多いのですが、こちらは逆。
本物の持つ圧倒的な存在感があります。

街のレンブラント広場には、レンブラントと夜警の銅像があります。

オランダはチューリップで有名なとおり、生花栽培が盛んです。
花市場でのこと。「花を触らないでください。」英語の次の表示がイタリア語。
その次はフランス語、ドイツ語(たぶん)。
きっとイタリア人がよく触るんだろうな~。
この市場の近くにイタリア系ホテルがあり大はしゃぎのイタリア人たちがいっぱいやってきました。憎めないな~、イタリア人。

広場でチェスを楽しむひとびと。

浮き輪屋さん?いえいえ、これはオランダ特産チーズのゴーダやエダムのお店。大きいネエ。
そしてアムステルダムの中心、いや世界のヒッピーの吹き溜まりダム広場に近づくほど増えてくるコーヒーショップ。
ここはイタリアのバールのように健全にコーヒーを飲むところではありません。マリファナを吸うところのようです。
コーヒーショップ内でのマリファナ所持は合法で、実質オランダでは合法。
わたしは良い子だし、タバコの煙でさえ死にそうになってしまうので素通り。
でも、お土産屋かと思ってお店に入ったら、大麻の種やあやしい薬が売られていて、5歳くらいの子供と試すイギリス人観光客がいたり!
この手のお店は100メートルに1件は必ず、2,3件あるほど。
あやしすぎです!このあたり。

この大きな木クツ。
そして街の中心ダム広場に到着。このには、アムス最古の協会と、飾り窓(売春宿)があるという地域。
昼間は安全だと噂を聞きちょっとその通りを歩いてみました。
次第に道を歩く女性も少なくなり、雰囲気が悪くなってきました。
これ以上この道を歩くのは身のためにもやめよう!
と道をそれて明るい運河沿いにでて一安心。と思いきや。
窓の中に水着姿の女性が!??歩くと、さらにまた水着姿の女性が。
これは、水着じゃなく下着だったのか。
女性たちがまるで自販機の商品かのようにあっけらっかんと売られていました。
同じ女性としては、あまりいい気分はしません。
そして、もうひとつの自動販売機は、

なんとコロッケ(^^)とハンバーグ!!
オランダ語でクロケット(Kroket)と言います。
まずいとは思ったものの、これだけ人気のあるお店だし折角なので試してにが。。。。。。
おそらく冷凍されたものを揚げたのでしょう。
ちなみに中身はカレーソースでした。
昨日の辛くて重いインドネシア料理がまだ胃に残っていたところに、これはきつかった~。

夜はパネクーク(パンケーキ)のお店に行きました。
お店に人に勧められた、リンゴとレーズンのパネクック(Pannekoek)
テーブルに運ばれた瞬間、リンゴとシナモンの香りがフワッと立ちました。
味は、かりっと焼き上げたクレープで美味。
シナモン嫌いなわたしもリンゴとの組み合わせは大丈夫。
飲み物はチョコレートを発明したオランダ人ヴァン・ホーテンに敬意を払い(?)チョコラータを頂きました。
「Pancake bakery」
www.pancake.nl
アムステルダムは、マリファナ吸引(それ以外も?)、売春が公然と行なわれているのに反して、市民は自転車で町をスイスイ走っていて健康的にも思えるし、基本的に老若男女とても親切で非常にポライト。
おかしな街だけれど、まともな人はまじめなのかも。
不思議な街です。アムステルダム。

イタリア、シエナ留学前の、ベネルクス3国+北イタリア15日間の旅のはじまりです。
どうして留学前にそんなことをするのか?
それは、単純にいろんな国に興味があるからです♪
無事、アムステルダムにつきました。
KLMに乗ってアムステルダム経由でヨーロッパにくるのは今回で3回目。
今回初めてアムステルダム・スキポール空港の外に降り立ち、アムステルダム市内で2泊ちょっとだけ観光します。
スキポール空港の外にでると、まだまだショッピング・ソーン(免税ではない)がたくさんあります。いかに空港経営に力を入れているかを感じます。到着フロアでアムステルダム中央駅行きのホームを確認して、ホーム毎に設けられたエレベーターで地下に折り、電車に乗り約20分でアムステルダム中央駅に到着。
中央駅に着いたら、まずはあさってのルクセンブルグ行きの国際鉄道の切符を買いに、3番ホームにある国際鉄道の切符売り場に行きました。、近くに自動販売機を発見。現金、ビザ、マスタークレジット・カードも使えず、自動販売機で購入することはあきらめ窓口にならびます。窓口では約30分くらい待ち、切符を購入しました。窓口の人、感じがいい!
そして、駅の正面をでてトラムに乗り、宿泊先のB&B(Bed & Braakfast)に向かいました。
トラムに乗り込むと、係員が小さな部屋にいて、乗客はみな彼に切符や回数券、定期券を見せます。わたしが一生懸命地図を見ていると声を掛けてくれて、宿泊先までの行き方も丁寧に教えてくれます。この人も感じがいい!
B&B marionshouse は、賑やかな通りからちょっと奥に入った静かな住宅地にあります。外観はレンガ造り。中に入るといきなり急な階段が。しかしちゃんと部屋まで運んでもらえました。部屋がツインのシングルユースなのでひろくくつろげる!
このB&B marionshouse のリピーターの日本人たちにも何回か会いました。
安いし(45ユーロ)、快適だし、わたしもリピーターになると思います。

夜ごはんは、B&B marionshouse 直ぐ近くで、お客さんがいっぱいいたインドネシア料理のお惣菜屋さんでテイクアウト。インドネシアは旧オランダ植民地ということもあり、多くのインドネシア人が住んでいて、インドネシア料理もアムステルダムの名物だそうです。
ナシゴレン、チキン、野菜、これで8.5ユーロ(1300円)。
チキンは、甘辛ソースとハーブのお陰で、胃は熱くなり、部屋もハーブのにおいが充満。
食べた後は異様にのどが渇きました。
なんのハーブだったのかしら。こんど本場に食べにいかなくちゃ!
いままで、空港からアムステルダムの外をみるといつも曇り空で、「いつも暗くて、ヒッピーが集まっているだけのつまらなそうな町」と、勝手に烙印を押してしまったのが間違いでした。
暗い町というのは、今日もやはり曇り空だし、合っていました。
しかし、アムステルダム中央駅から宿泊先があるラツィエ広場へ向かうトラムの中から見た町のにぎやかさ、建物のかわいさ、幾重にも続く運河の横の並木。
ラブリーでエレガントな町並み、アムステルダム♪♪
しかもアムステルダムの人たちは親切!しかも英語が流暢!
10人中9.5人は英語が話せるのでは、と印象をうけました。
ちなみに南イタリアの人は10人に0.5人くらいしか英語を話しません。
無線LANもブンブン飛んでいて、インターネットも簡単に繫がる。
オランダという国はイタリアよりずいぶん進んでいるな~、という印象です。
一番上の写真は、B&B marionshouse の部屋から見える1つの一般家庭の写真です。
多くの家が夜になってもカーテン開けっ放しで生活しています。
しかもどのお宅のインテリアもオシャレ。
明日のアムスの町歩き、いまから楽しみです!
宿泊先情報
B&B"Marions House"
http://www.marionshouse.com/

(塩田の塩の山、マルサーラからトラパニに向かう途中に突如現れる)
マルサーラ(マルサラ)のホテルを出て、初めに見かけた、ワイン醸造所に車ではいりました。

一人のおじさんが近づいてきて「見学?試飲?」と聞いてきたので、「見学」というと、おじさんがワイン醸造所を案内してくれました。
「こっちのタンクは20ナントカだよ。それで、こちらのタンクは15ナントカ。こちらは20ナントカ。写真をとってくれ。」
ナントカとは、おそらく何かの単位なのでしょうが、イタリア語が分かりませんでした。
そして、ビン詰めの段階にくると、作業員たちに指示を出し、写真を撮りやすいようにしてくれる。「さあさあ、写真をとってくれ。日本から写真を送ってほしい。」と頼まれます。
そして、見学の最後は試飲で、「さあささ、飲んでいっておくれー。」と何種類も試飲されてくれました。そして、おもむろに、ボトルを差し出し、押し売り?と思ったら、「写真を送ってくれ。」とおじさんは言い、なんと3本もワインをくれたのでした!!

このおじさん、このIntorcia vini醸造所の社長アントニオさんだっのです。
醸造所情報
Intorcia vini
http://www.intorcia.it/
マルサラ酒を3本ももらいホクホク顔でマルサラを後にします。
そして、向かったのはトラパニ。
マルサラからトラパニに向かう途中に、モツィア(Mozia)という塩田が広がる地帯が見えてきました。この暑く風の吹く気候が、海水を直ぐに干上がらせ、塩作りには最適とのこと。
海から塩田に海水が引かれます。
塩田の区域ごとに、塩分濃度が異なります。
完全、海水が干上がると、塩が集められ、塩の山が作られます。
この塩、かなり大粒の塩。
お味見すると、しょっぱーい!
それにしても暑い。
人間も水分補給をしないと、直ぐに脱水症状に陥ると思います。
トラパニに到着。トラパニに南西シチリアで一番大きなの町で、北アフリカのチュニジアとフェリーで結ばれているため、アラブ系の文化も入ってきています。
そして、ここでのお目当ては、
トラパニ風クスクス(Cuscus alla trapanese)

おいしそうなお店を見つけて、入ろうとすると開店はまだ。
南イタリアでの、レストランの開店時間は、平均13:30。
後、1時間。この暑さの中、外にいることは到底無理。
30分も歩いたら熱射病で倒れるはず!
カフェも開いておらず、とりあえず近くにあった、アラブ系のお店に緊急避難。
ちょっとしたものを食べてます。
そして、お目当てのレストランに向かい。トラパニ風クスクスを注文。
あれ?チュニジアのクスクスと全然違う!
チュニジアでは10日間過ごしたことがあり、
毎日いろんな場所で食べていて味を知っているのですが、全くの別物です。
どちらが、おいしいって?それはトラパニ風です。
トラパニ風は魚のだしを使って作られていて塩味も絶妙。
一方、本場チュニジアのクスクスはトマトベースのことが多く、
塩の使い方があまり上手ではなく、香辛料がきつすぎて
洗練されていない味です。
シチリアよりさらに暑い国なので香辛料がきついのは
チュニジアには合っているとこだとは思います。
実はチュニジア、かなりシチリアと使われる食材が似ています。
トマト、ナス、オリーブオイル、ウリ科の植物など。
チュニジアから目と鼻の先シチリアに渡るだけで、
これだけ美味しくなることに驚きました。
イタリア人の舌の確かさには、改めて尊敬します。
シチリアは、イタリアの中でも一番経済状況が悪い州で
地理上、北アフリアに近いこともあり似た雰囲気を持っていますが、
やはり、アフリア大陸とヨーロッパでは、ずいぶん違うものだと感じました。

食事の後は、水着に着替えトラパニのビーチに行ってみることにしました。
浅いところは、海水の表面に塩が張っていたりして、あたかも塩田のようでした!

この日も、とっても暑い一日でした。
あとから聞くところによると、この一週間は異常な暑さだったとか(><);
アグリジェントの遺跡は、ギリシャ神殿がたくさん並んでいます。
なかでも保存状態がもっともいいとされている上の神殿は巨大!
今、住んでいるサレルノの直ぐ近くのパエストゥム(ペストゥム)ココという町にも素晴らしいギリシャ神殿が2つあります。サレルノの人たちは、パエストゥムの方がアグリジェントより美しい、と皆言っています。確かに、パエストゥムは神殿2つとも保存状態がよく感激しました。が、アグリジェントの遺跡は、なんせ神殿の数がすごい!5個も丘の上にあり、存在感抜群!遺跡からは海も遠くに見ることができ、しかも、眼下には美しい畑♪

アグリジェントは上質なアーモンドの生産地であり、遺跡内にもアーモンドの木がたくさんあります♪

さっそく、木の中に入り、見上げるとたくさんのアーモンドの実がついています。
実はふわふわした毛に覆われています。

そして、木の下の足元には、アーモンドの実が落ちています。
このころには、実はカラカラに。

それを石で割ってみたりして。。。←古代ギリシャ人か!?原始的でごめんなさい(^^);

ランチは、アグリジェントの町一番の繁華街とガイドブックには載っていたアテネア通り(Via Atenea)で食べました。
アンティパストは、好きなものを自由に選ぶことができ、タコのトマト煮、カルチョーフィ、アスパラガス、カポナータを食べました。どれもお野菜が甘い♪

シチリア風ペンネ(Penne alla Siciliana ペンネ・アラ・シチリアーナ)
シチリア風とは、ナスが入ったものを指します。シチリアはナスがたくさんとれるので。

カジキマグロにアーモンドを添えて
粗く挽いたアグリジェント産アーモンドがたっぷり添えられています。
7月11日に港町シラクーサで食べたカジキマグロとは、ずいぶん違う調理法です。

昨日ノート(Noto)で食べた骨付き豚のおいしさに驚き、今日も豚さんを食べちゃいました。
やっぱり、いいお味♪このあたりで、この料理はなんと呼ばれているのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃったら教えていただけるとうれしいです♪
お腹もいっぱいになり、マルサラ酒で有名なマルサーラに向かうべく、車のたびを続けるのでした。
そして、アグリジェントからマルサラの間、まったくなーーーんにもありません。
家も、人も。あるのはオリーブの木のみ。ひたすら畑が何時間も続きます。
途中、シャッカという町に立ち寄りました。この町は温泉があるとのこと。
もう、ここからはチュニジアが目と鼻の先。
人々の顔もイタリア人というよりは、アラブ系の顔に近くエキゾティック♪
しかも、女性をあまり見かけず、カフェには男性のみがいっぱい。
この風習、2年前に訪れたチュニジアのカフェ文化(男性のみがカフェで情報交換し、女性は家で家事)に、とっても似ていると思いました。
夕方やっと、マルサーラ(Marsala)に到着。
砂ぼこりが多く、サハラ砂漠から砂が運ばれてきているのかな?

海に沈む夕日を夫婦で見ました(* *)
地球の歩き方に載っているホテル、ガーデンに宿泊。

夜のおやつを近くのお惣菜やさんで、アランチーニ(ライスコロッケ)を買いホテルで食べました。ホテルは、ガーデンという名前のとおり庭があり、そのため、夜は蚊との格闘。30匹くらいはいたかも。
Hotel Garden
Via Gambini Francesco 36
Tel: 0923 982320
英語不可

タオルミーナのギリシャ劇場(Teatro Greco)は、タオルミーナ市街地の一番の観光ポイントということもあり、大多くの観光客がきていて、ツアー客までいました。ギリシャ劇場からは、隣町ジャルディーニ・ナクソス(Giardini Naxos)の港町が美しく見えます。

町の中をそぞろ歩き、タオルミーナの町のさらに上の中世の町カステルモーラ(Castelmola)へレンタカーでいきました。
タオルミーナは華やかなリゾート地であるのに反して、カステルモーラの町に続く道は草が枯れていて、シチリアが暑く乾燥した大地である、ということを思い出させます。

カステルモーラのは1時間ほどで町を回ることができます。
この町は、アーモンド栽培が盛んで、アーモンドのワインが特産品です。
Barでも、お土産さんでも試飲しました。おいしかったあ。
タオルミーナをあとにし、隣町ジャルディーニ・ナクソス(Giardini Naxos)に行きました。この町は、紀元前735年にギリシャ人が植民地とした町で、現在は地元イタリア人向けのビーチとなっています。
ジャルディーニ・ナクソスは町の中心の通りは道が細く車を止めることができず、郊外まで行きランチのためレストランに入りました。


魚介のリゾット

ノルマ風スパゲッティ
どれも味は、ごく普通、いえ普通以下でした。。
午後4時くらいにシラクーサ(Siracusa)の町に到着すると、人通りもほとんどありません。車を一時的にとめた場所も、少し薄暗く、落書きがあったり、ゴミがあったり貧しい印象を受けました。「人がいなく、活気のないナポリ」といったところでしょうか。かなりさびれていました。
観光案内所にいくと、シラクーサ旧市街のあるオルティッジャ島(Isola Ortigia)にもいくといい、と勧められ島に向かいました。オルティッジャ島に入ると、観光客の姿もチラホラ。少し安心してこの島に泊まる場所を探すことにしました。車を駐車場にとめて、町の中心地までやってきました。

アルキメデ広場のBar Dianaのテラスでアーモンドと桑の実のグラニータ。
挽きたての粒と思われるしっかりとした味の残る、過去最高に美味しいグラニータでした!

(アイラクーサ、オルティッジャ島、アルキメデ広場の噴水)

そして、このBar Dianaの上のB&B Dianaの部屋を見せてもらうと、シチリアの人と思えないほどキレイで上品なお姉さんが管理しているとっても明るく素敵なお部屋で、値段も60ユーロということもあり直ぐに決めました。ここは本当におススメします。
サレルノ留学中のおともだちゆうこさんから、シラクーサでは「ウニのパスタ」が食べられると聞いていたので、夜はウニのパスタが食べられるお店!と決めていました。
町をそぞろ歩いていると、一軒のなんともおいしそうな顔のトラットリアをみつけました。
中に入り、カメリエーレにウニのパスタがあることを確認し、このお店へ。

ウニのスパゲッティ
このスパゲッティは、美味しすぎる!
ウニがたっぷり使われていて、潮の香りがしっかりしています。

カジキマグロ(Pesce Spada)
オリーブオイルたっぷりの中に泳ぐカジキマグロ。
ケッパー、タマネギ、ミントが添えられています。
カメリエーレおススメの一品。

マグロのトマト煮(Tonno)

アーモンドの自家製ジェラート(gelato di mandorle)
Un litro、つまり1リットルという名前のなんとも色気のないワインをガブ飲みしたため、帰り道は千鳥足。おいしいものを食べ、シラクーサ、いえオルティッジャ島のとりこになりました。
Trattoria情報
「Trattoria E'ncuentro」
場所:Piazza ArchimedeからVia Maestoranzaを歩き約3分、左側。
夏の間2ヶ月間のみ営業。
味は家庭的、美味。

エオリエ諸島のリパリ島で2泊したあと、メッシーナまでフェリーで戻り、予約していたEuropecarでレンタカーを借りました。
さあ、昨日までのエオリオ(エオリエ)諸島での旅を終え、これから車でのシチリア島周遊が始まります!次の目的地はタオルミーナ(Taormina)
メッシーナから高速道路を走っていると、気温がグングンと上がってくるのが分かります。
高速道路のサービスエリアのレストラン「AUTOGRILL」でランチをとるために、車をおりると、熱帯地方に降り立ったような錯覚に陥るほどの暑さ!レストランはバイキング形式で好きなものをとり、会計を済ませ、好きな席に座ります。なかなかの込み具合。さすがイタリア人たち、高速のレストランでも、ランチはたくさーん、注文します。
わたしが食べたのは、

(左)牛肉のボッコンチーニ(Il Bocconcini)
ボッコンチーニとはイタリア語で「一口大の」という意味です。
このお料理は一口大に切った牛肉を、セロリ、ニンジン、インゲン豆などを赤ワインでじっくりと煮込んだものです。お肉も感動的なやわらか。高速道路でこんなおいしいものにありつけるなんて意外でした。
(右)ノルマ風スパゲッティ(Penne alla Norma)
このパスタは、トマトとナスのパスタでどちらもシチリアでよく取られるとっても美味しいお野菜なので、もちろん美味。南イタリアでは、よーく食べられます。私の大好物のひとつ。
ちなみに、ノルマ風という名前は、シチリア第二の都市カターニャ(Catania)出身のオペラ作曲家ベッリーニ(Bellini)の作品「ノルマ(Norma)」からつけられたそうです。
(上)フルーツ
イタリアでは、食後のデザートはお菓子(ドルチェ)の代わりにフルーツを良く食べます。
この時期美味しい、パイナップル、メロンをたっぷり頂きました。特にこの暑い時期は、フルーツをしっかりとりビタミンC補給するように、イタリア国営テレビRAI UNOでもしきりに放送していました。

さあ、タオルミーナに到着。タオルミーナにはホテルがたくさん立ち並び観光地にやってきた!という実感が湧きました。映画「ブランブルー」の舞台にもなっている、タオルミーナ沖に浮かぶ小さな島イソラ・ベッラ(Isola bella、イタリア語で「美しい島」の意味)に行きました。遠浅の海で、透明な水。(一番上の写真)
しばらく海で遊び、今度は来るまでタオルミーナの町の中心がある高台に登っていきます。途中、映画グランブルーで有名なホテル「カポ・タオルミーナ」をはじめ、5つ星ホテルがたくさん並んでいるのを横目に通り過ぎ、「B&B駐車場つき」という看板を見つけ、車の窓を開け見ていたら、B&Bの主人らしき夫婦が近寄ってきて、車越しに交渉。イタリア人化している自分にちょっとびっくりしつつ、中を見せてもらい決めました。テラスの横をロープウェーが通り過ぎ、海も見え、部屋もきれいでした。(上の写真)
このB&Bのおじさんは、ダイニングで説明をしながらテレビを気にして見ています。
「あと5分で、サッカーイタリア代表がドイツ(ワールドカップ)から帰国するんだよ。」と中継画面に釘付け。イタリアが優勝したことへの嬉しさを隠せない様子で、その後も一緒にテレビを一緒にみました。
B&B情報
「Sight Sea」
住所: Via Guardiola Vecchia 2
98039 Taormina
電話: (+39) 0942 628092 - 349/3764096
Fax: (+39) 0942 628092
E-mail: info@taorminajonica.it
Star Rating: 2

ディナーを食べたレストランからは、タオルミーナの隣町ジャルディーニ・ナクソスの港と、その向こうにはエトナ山を望む絶景ポイントのレストラン。夕日が沈む様子を眺めながらのロマンティックな夜でした。

イワシのスパゲッティ(Spagetthi con le sarde)
これはぜひシチリアに訪れたら食べたいと思っていた一品で、シチリア独特のパスタです。
イワシがレーズン、松の実、そしてたっぷりのフィノッキオ(仏語:フェンネル)というハーブで煮込まれた独特な味はくせになりそう。でもシチリアでしかたべられないスパゲッティなのです!

海の幸のスパゲッティ(Spagetthi ai frutti di mare)
ムール貝、アサリがたっぷり入った、海の味のするおいしいパスタです。

豚肉のグリル(Carne alla griglia)
肉が食べたいという、だんなさんの希望で。
レモンを絞って食べます。レモンで食べるのがシチリアを含む南イタリア流です。

お腹もいっぱいになり、町をそぞろ歩き。この町では、英語がよく聞こえてきます。そして日本人もちらほら見かけます。ワールドカップ・イタリア優勝の翌日ということもあり、イタリア国旗が掲げられています。

そして、町の中の八百屋さんでおいしそうに並べられた果物、ではなく、これはシチリア名産のお菓子、フルッタ・マルトラーナ(frutta martorana)。12世紀にパレルモのマルトラーナ修道院で、冬にお客様を迎えるために考えられたという由来の菓子で、ぜーんぶアーモンドでできたマジパンだそうです。お味は、もちろん劇甘。一個食べればかなり満足。日本の和菓子と同じですね。

こちらは、トローネ(Torone)というお菓子。
こちらもシチリア名産のアーモンド・パウダーに蜂蜜を練りこんだヌガーに、ピスタチオをいれて固めたお菓子。今日はおなかいっぱい過ぎて、味見は断念。シチリア滞在中に一度は食べよう、と心に決め、宿泊先に戻りました。