Ristorante al Gallopappa
2007年 05月 11日
カステッリーナ・イン・キャンティの町の西側には、城壁が残り、
現在は、城壁の歩道(camminamento)に天井が付き、トンネル状になっています。
そのトンネルの中をくぐると、
Ristorante al Gallopappaがあります。
ミシュラン1ツ星、ガンベロ・ロッソ77店のリストランテで
友達からも、おいしいよ。との評判のお店があります。
カステッリーナ・イン・キャンティにいる間に食べに行きたいと思っていたお店です。
建物の中と外の歩道にもテーブルが並んでいて、
ポカポカ陽気だったので、外の席につきました。
オリーブの木のまな板で運ばれたのはフォカッチャとバケット。ふんわりサクッ。
ワインは、Querciolo Chianti Classico Riserva 2003。
1人で入ったので、テイスティングをしました。
普段は、一緒にいる誰か任せなので、ぎこちない感じです。
アンティパスト:カプリーノ・チーズのスフォルマートとズッキーニの花のフリット
下の緑のソースもズッキーニです。
プリモピアット:ラヴィオリ・ネーリ
ラビオリの黒は野菜から(なんの野菜かは不明です。聞いておけばよかった)中身はマッシュ・ポテト(patata schiacciata)。上のソースはポロねぎ(porri)とニンジンとポテト。ラビオリの上にあしらったリボンはポロねぎです。下の白いソースはペコリーノ・トスカーノ。
セコンド・ピアット:子羊のすね肉
子羊はホロリとくずれる柔らかさ。
下の緑はagrettoという、この時期のお野菜だとか。
辞書で引くと、ガーデンクレス、と出てきました。
赤のソースは、ビート(甜菜)(barbabietola)からできています。
ドルチェ:ピノラータ(pinolata)
松の実のタルトですが、小さなマフィン型にチョコレート+レーズンが入っています。
ソルべは、梨(Pera) とサフラン(zafferano)。
締めは、もちろんエスプレッソ。
途中、このお店で働く日本人のコックさんが厨房から出て来てくださり、近況をおしゃべり。
食べ終わった後は、シェフが厨房に呼んでくださったので、遠慮なくおじゃました。
食事中、歌声が厨房から聞こえるなあ、と思っていたら、やはり和やかな雰囲気。
シェフもコックも若い世代が多く、やさしい爽やかな風が流れるここのお料理は
こういう雰囲気の厨房から生まれるんだなあ、と感じました。
席数も少なく料理も一皿一皿が丁寧で美しく、
お世辞抜きでどれもおいしかったのです♪♪
私が研修しているのは、コテコテなトスカーナ郷土料理のトラットリア。
こういうプリミティブなところは、絶対に見ておきたいと思っていたのですが、
フランス料理の影響を受けた国際的な味のリストランテも絶対経験しておきたいな、
と自分の方向性も確認できて、
お腹も心も満足し、お店を後にしました。
そして、あまりにも気分が良かったので、
私のお気に入りの小道をお散歩して帰りました♪