アオスタ マイナス2度です。
2006年 11月 02日
むかーしむかし、あるお金持ちが この塔で チーズを作っていたとさ。
今日は、アオスタ2日目。寒い!!ブルブル。
天気予報を見たら、最低気温マイナス2度!でも天気は良好♪
今日も町をお散歩。
と、イタリア人警察官と日本人カップルの観光客が道端で談笑。
その警察官ジョバンニさんに手招きされて、話に加わります。
ジョバンニさんは愛する奥さんと同じ、日本人である私たちに親切にしたいと、
思ったのでしょうか。2人のなり染め、ヴァッレダオスタ州に住む日本人のお話、
イタリアの文化について、いろいろお話してくれました。
食料品店「La Bottegaccia」Via St. Anselmo, 90
に連れて行ってくれました。
左:ジョバンニさん 右:エンツォさん
食料品店「La Bottegaccia」のエンツォさんは、私たちに一生懸命に
アオスタの食料品について説明してくれました。
アオスタ渓谷産ラルド・ダルナード(Valle d'Aosta Lard d'Arnad)
豚肉の背脂をローズマリーなどのハーブに漬けたもの。
つまり、香りをつけたラードです。
PDO(原産地名称保護)認定を受けています。
モチェッタ・ディ・ボヴィーナ(Motzetta di Bovina)
雄牛の赤身の乾燥肉
寒い冬の保存食だそうです。
フォンティーナ(Fontina)
牛乳で作られたセミハードチーズ。ミルク、バターなどを混ぜ、フォンデュータ(チーズフォンドュ)にしたり、グラタンにして食します。DOP認定を受けています。
ポレンタ(Polenta)
トウモロコシの粉に水またはスープを加えて火にかけて練り上げて食べる。
北イタリアでは寒く小麦が育たないため、トウモロコシ栽培をしていている。
元は貧しい人の食糧だったそうです。
アイスワイン"Chau de luna"
アイスワインとは、冬の寒い中、葡萄の実を木につけたまま、ゆっくり乾燥させることによって、甘みが強くなったワインだそうです。
この寒い、ヴェッレ・ダオスタ州ならではのワインですね。
夜ご飯は、このご夫妻が誘ってくださり、アツアツのお2人にお邪魔して
一緒に夕ご飯を食べに行くことになりました。
お2人とも大の旅行好きということもあり、過去の旅行の話などをしながらの
たのしい夕食でした。
奥様は、すっごく素敵ななネックレスと、指輪をしていらっしゃるなあ、と思ったら
とんぼ玉アクセサリー作家さんでした。大阪にギャラリーとショップをお持ちです。
さむ~い夜に食べたあったかご飯は、
ヴァルドスターナ風ポレンタ(Polenta alla Valdostana)
ヴァルドスターナ(Valdostana)とは、「ヴェッレ・ダオスタ州の」という意味です。
ポレンタにフォンティーナを合わせたもの。
ポルチーニ茸のスカロッピーナ(Scaloppine ai Funghi Porcini)
スカロップ(エスカロップ)とは、薄くたたきのばした仔牛肉に
塩・胡椒をし、小麦粉をはたきソテーしたもの。
お肉が小さいので、Scaloppaに、縮小形【ina】がつき、スカロッピーナ!
ヴァルドスターナ風クレープ(Crespelle alla Valdostana)
クレープとプロシュートをくるっと大きく丸め筒状にしたものを輪切りにし、
器におき、そこに、フォンティーナをかけたグラタン。
どれも、これも体があったまるお料理。
イタリアは各地方で大きく地形、気候が異なり、農作物も地方により様々。
イタリアの中で最も寒いこのヴァッレ・ダオスタ州。
冬の寒さから身を守るための現地の人の智恵によりできたのが
ラルド(ラード)、フォンティーナ(チーズ)などの高脂肪食品。
氷点下のなか、体があったまるおいしい料理でお腹も心もいっぱいになり、
ホテルに帰りました。
レストラン情報
「La Cave De Tillier」Via De Tillier, 40
11100 Aosta
Tel: 0165 230133